fuwafuwa modern’s diary

個人の感想をダラダラ垂れ流すだけ

都市鉄道の限界と混雑緩和への解決策

f:id:fuwafuwamodern:20210216222503j:plain
日本人は世界のどの国より鉄道という移動手段を信頼し利用している。通学や通勤で利用するにあたり、列車は時間通りに駅に到着し、目的地まで運んでくれる。当たり前のようだが、諸外国では当たり前ではない。外国では列車が時間通りに来る方が珍しいのだ。
さて、日本では定年の引き上げや男女共同参画による労働人口の増加で鉄道の混雑率は著しく上がっていき、特に東京圏では過酷な状態になっている。
有名な鉄道で言うと、JR東日本の「山手線」「東海道線」「総武線」など、私鉄の「京急線」「小田急線」や東京メトロ都営地下鉄の混雑は異常である。主に愛知や岐阜市に路線を持つ名古屋鉄道(名鉄)や中部地方を管轄するJR東海でも混雑はするが、東京ほどの混雑はしない。
では、東京圏の鉄道会社は混雑緩和のために何もしていないのであろうか。鉄道会社が言うには「対策はしているが、既に限界に来ている」というのが実態である。

f:id:fuwafuwamodern:20210216223441j:plain
鉄道で混雑を緩和するにはどうするか。簡単なのは列車の本数を増発したり、列車の両数を増やす事である。他には列車の速度を上げたり路線を増やして客を分散させることも出来る。
東京圏の鉄道では、2分おきに列車が来ることが当たり前になっているが、これは限界まで列車を詰め込んでいる。列車も自家用車同様、増やしすぎると路線で列車が詰まって「列車の渋滞」が発生する。通勤通学ラッシュ時の山手線がチンたら走っているのは前に走る電車に追いついているためだ。
このように、とにかく列車を増やせばいいという訳ではない。小池百合子東京都知事は混雑緩和に「グリーン車の導入」を提案していたが、グリーン車と言っても両数が増える訳ではなく、既存の編成の普通車をグリーン車に変えるだけで、単純な定員は減ってしまう。二階建てグリーン車東海道線などで利用されているが、二階建てにしても座席定員は確保できるが立席定員は入れられないので確実に座ることができるお客さんが増えるだけで輸送できる人員は増えない。
都市部の鉄道で横に長い「ロングシート」が利用されて、特急列車で使われるようなイスの「クロスシート」が利用されないのは立席定員を増やす事が出来ないためである。グリーン車の導入は混雑緩和に大きく役立つことはないだろう。
また、路線を増やそうとしても既に都市部に空いている土地はなく、用地買収にも多額の費用が必要になるため鉄道会社として進んで行えることではない。
f:id:fuwafuwamodern:20210216224258j:plain

ではどのように混雑緩和を行うのか。これは単純にお客さんの量を減らすか、過疎で土地が余ってる田舎へ人口を移すしかない。現在はコロナ禍ということでテレワークが進んでおり、混雑も多少はマシになってきている。鉄道会社からしたら利益が減ってしまうのでこの策はあまりいい案ではないだろう。しかし、客の立場とすれば、毎日ぎゅうぎゅうな列車に乗って通勤するか、そのストレスなく家から仕事をするかどちらがいいかという話だ。
また、池袋を植民地化している埼玉や、チーバくんの鼻のとこにしか人が住んでない千葉、山梨や神奈川などは東京で仕事や勉強をしたく他県から集まってきた移民の街である(ベッドタウン)。秋田など田舎の人口が減少して東京圏の人口が増えるのはこの為でもあり、これを阻止すれば通勤での混雑は緩和することができる。しかしこれは鉄道会社が対策する事ではなく、地方創生として国が対策するべきことだ。
今後テレワークが定着すれば混雑はマシになるだろうし、国が積極的に田舎を発展させればこれらの問題は解決するだろう。


f:id:fuwafuwamodern:20210216225325j:plain